◆目的
デジタル田園都市国家構想総合戦略が 2023 年から5か年計画としてすでにスタートしており、また自治体 DX 推進計画は 2020 年からの6か年計画が残すところあと2年を切る状況の中で、依然として、DX 推進が芳しくない。この状況下でボトルネックとなっているデジタル人材育成に関する課題を明確にするとともに、具体的な取り組みを政策要望や手法として提言し、地域の活性化や持続可能な未来につなげる DX の取り組みを支援していく。
◆活動内容
昨年度同様、政府や各自治体の DX 推進およびデジタル人材育成に関する取り組みを共有し、議論を交わすとともに、特に昨年度注力したデジタル人材育成に関する政策要望については、当該年度で関係各処への展開をおこない、翌年度の政策に繋げられる活動を進めていく。具体的には以下の2つの活動を進める。
1)DX 推進事例の展開と必要な人材確保および人材育成テーマの洗い出し
参加各企業が支援する自治体における自治体 DX や、官民連携の取り組み、さらには地方の中小企業における DX に関して取りまとめた事例集をさらに利用しやすいように展開するとともに、事例を進めるうえで必要となる人材に関する課題や人材育成における課題をヒアリングし、課題整理と対策の検討につなげる。今年度は、自治体に向けた課題ヒアリングによる課題の整理と、OGC 参加のベンダー企業に対して、ソリューションを導入して終わりにならないよう、成果につなげるために必要な人材の側面からの支援を中心に対策を検討し、具体的な成果につながるための課題と対策整理を進める。
2)誰ひとり取り残さないためのデジタルリテラシーの底上げ
昨年度取りまとめ、現在、日本 IT 団体連盟の重点政策となっている IT パスポート資格取得者増加施策に関して、引き続き政府や関係省庁、自治体、さらには関係団体への照会および連携を重ね、翌年度の政策への反映に向けた取り組みをおこなう。
◆スケジュール
1)DX 推進事例の展開と必要な人材確保および人材育成テーマの洗い出し
・2024 年 4-9 月:自治体向けアンケートの実施と課題の整理
・2024 年 4-9 月:地方における事例集の展開と結果の確認
・2024 年 10 月-2025 年 3 月:人材確保及び人材育成に関する課題と対策案整理
2)誰ひとり取り残さないためのデジタルリテラシーの底上げ
・2024 年 4-6 月:デジタル人材育成に関する政策要望の展開及び修正
・2024 年 7 月-2025 年 3 月:デジタル人材育成に関する政策要望実現に向けた支援