「デジタル田園都市国家構想」は岸田政権の掲げる「新しい資本主義」実現に向けた成長戦略の重要な柱です。それは、遠隔医療、教育、防災、新産業の創出やスマート農業推進による成長産業化など地方の先導的なデジタル化を支援して、東京一極集中だった日本の経済構造を分散型経済に変化させ、経済成長につなげようとするものです。一方、眼を個人の生活に転ずると、新型コロナの蔓延を契機にテレワークやオンライン授業などデジタルを通して私たちのワーク/ライフスタイルは急激に変化しています。政府の掲げる「誰一人取り残されず、すべての人がデジタル化のメリットを享受できる心豊かな暮らしを実現する」ために、社会全体のあり方、政府・自治体のあり方、まちづくりのあり方、それらの未来像をデジタル化への移行期にある今こそ考えねばなりません。
 
2011年の東日本大震災の復興支援プロジェクトとして立ち上がった「スマートシティ会津」を支援してきたOGCは、福島県会津若松市にてデジタルを前提として、市民視点での地域活性化に取り組んできました。まさに「デジタル田園都市国家構想」を先取りする格好で地域の諸課題に挑戦してきました。いまOGCはその活動で培ってきた豊富な経験を全国の地域のデジタル化/スマート化や社会のデジタル化に活用していきたいと願っています。
 
今回のシンポジウムでは、政府の進めるデジタル田園都市推進交付金タイプ２に採択され、スマートシティ実現にご努力されている加古川市の皆様の実績と経験を、OGCのそれらと共有させて頂くとともに、デジタル政策に取り組むポリシーメーカー、新しい街づくりに取り組む自治体トップ、市民の方、デジタル社会における個人の幸福を探求する研究者、デジタル人材育成の専門家らをお招きし、デジタル主導の社会の在り方とその課題を熱く議論します。皆さまご多忙の折恐縮でございますが、ご来臨いただけますようお願い申し上げます。
 

開催概要

プログラム

（敬称略）

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