実施要項
■日 時:2011年 7月26日(火) セミナー:13:30 ~17:10/交流会:17:15-18:45
■会 場:
岩見沢市自治体ネットワークセンター
セミナー:マルチメディアホール(4F)
交流会:多目的ホールA・B(2F)
■主 催:
道央空知地域IT推進協議会 オープンガバメントクラウド・コンソーシアム(OGC)
■共 催:
北海道IT推進協会
■後 援:
北海道経済産業局、北海道、岩見沢市
■対 象:
道内ITベンダー/エンジニア、利活用業種企業など
■参加費:
セミナー 無料 / 交流会 3,000円(実費) 交流会参加費は当日受付にて現金にてお支払い願います。
セミナー趣旨
コンピューティングが大きな時代の流れとなり、ITに関係するビジネスは、従来のように情報システムの構築を行うとクラウドいう形から、インターネット上に提供された様々な分野やレベルのITサービスを人間系のサービスと組み合わせて新たな業務プロセスとして再構成するという、いわばサービス提供に重心をおいたビジネスが主流になろうとしている。このようにITとビジネスを一体化させて価値を生み出すためには、クラウドコンピューティングという仮想化・カプセル化されたITのパワーと業務の現場での課題とをうまくマッチングさせ、現場に合った適切なサービスを企画・設計し、実際にその場で実動検証しながら、問題解決のPDCAサイクルを回すことのできるアジャイル型のITエンジニアが求められようとしている。
一方、クラウド化により、すべての情報が集約されと、クラウド提供側の障害や情報事故等によってはサービスが提供できなくなる恐れがある。このためサービスレベルやセキュリティレベルを一定に保つ必要がある。現在供用されているクラウドサービスの多くが米国を中心とした海外の企業体によって提供されていることから、国内において同等のサービスを展開するためには、やはり世界標準に準拠した知識や技術が不可欠となる。こうした新しい環境の下では、これまでのITスキル標準(ITSS)や情報システムユーザースキル標準(UISS)の要求する技術やスキル要件では不十分となっており、新たな知識、技術やスキルの習得を急がなければ、ITベンダー企業のみならず、ユーザー企業内ITエンジニアの能力の陳腐化は急速に進むものと懸念される。
本セミナーでは、クラウド環境における、IT人材の新しい働き方、その能力要件( 既存のITSS人材像とクラウド時代のIT人材像の差分)、新時代に求められるIT人材像(ITアーキテクト人材像とデータセンタ運用人材像)、教育システム/能力開発システムのあり方など具体的に議論し、クラウド時代に対応できる高度IT人材育成/能力開発方法を提案する。
主なトピックス
クラウド時代のITの捉え方
クラウド環境におけるIT人材像の捉え方<ITアーキテクト人材、データセンタ ー運用人材、セキュリティ人材、PM人材・・・>
既存のITSS(IT Skill Standard/経産省)人材像とクラウド時代のIT人材像との差異<既存ITSS、UISSの問題>
差異をどう埋めるか<チームによる課題解決型学習(Project Based Learning)のすすめ>
セキュリティ技術の重要性とそれへの対応
世界標準に適合しない日本のセキュリティ対策
ネグリジェントハイアリング(怠惰雇用)リスクの高まり
世界標準に適合するセキュリティ人材の育成
高度IT人材育成のための産官学連携体制
人材育成に関する今後の課題と提言
プログラム(予定、敬称略)
13:30-13:40(10)
◆ 主催者挨拶
青山 修二 オープンガバメントクラウド・コンソーシアム事務局長
◆ ゲスト挨拶
渡辺 孝一 岩見沢市長
13:40-14:10(30)
◆ 基調講演 『ユーザーがクラウドに求めるもの』 安井昌男 株式会社豆蔵 執行役員(内閣官房 情報通信技術担当室 電子政府推進管理補佐官)
クラウドがもたらす変化にはリスクがありますが、チャンスでもあります。中小企業、あるいは個人でさえも、優れたサービスを用意できれば、世界市場に打って出られる可能性があるからです。そのためには、ユーザーはクラウドにどんなサービスを期待し、何を不安視しているのか知る必要があります。そのニーズを知ると、これまでのITエンジニア像とは異なるエンジニアの姿が浮かび上がってきます。
14:10-14:20(10)
◆ 報告1『北海道における情報産業の現状』 久本康正 北海道IT推進協会 専務理事
14:20-14:30(10)
◆ 報告2『岩見沢市におけるクラウドサービスの状況と期待』 黄瀬 信之 岩見沢市企画財政部企業立地情報化推進室長
14:30-14:40(10)
休 憩
14:40-15:30(50)
◆ 講演1『“クラウドソムリエ”になる』 羽生田栄一 株式会社豆蔵 取締役 CTO
新時代のエンジニアのスキルセットとそれを身に付けるポイントを解説します。ビジネスをモデリングして解決策を企画する力、クラウドサービスを“目利き”し、アジャイル手法で素早く用意する力が求められます。仕事の現場にある問題を解決するために、「いつでもどこでも安価に使えるクラウドサービス」を導入したい、と考える企業や社会の要請に応えていく必要があるからです。
15:30-16:20(50)
◆ 講演 2『国際水準のセキュリティ能力を身に付ける』 佐伯康雄 日本サード・パーティ株式会社 取締役
世界に通じるセキュリティ関連の力をつけるための育成ポイントを提示します。クラウドの利用者・提供者を問わず、これまで以上にセキュリティ対策を考慮しなければなりません。クラウドに情報が集約されていくと、クラウドに何らかのトラブルがあった場合、ビジネスに大きな打撃を与えかねないからです。実際、海外のクラウドサービスは、世界標準のセキュリティ知識と技術を持ったエンジニアによって支えられています。
16:20-16:30(10)
休 憩
16:30-17:10(40)
◆ 質疑セッション <パネリスト>
菅野 滿 システムデザイン開発株式会社 代表取締役
安井 昌男 株式会社豆蔵 執行役員
羽生田 栄一 株式会社豆蔵 取締役 CTO
佐伯 康雄 日本サード・パーティ株式会社 取締役
<モデレータ>
古見 彰里 グラビス アーキテクツ 株式会社 代表取締役
17:15-18:45
交流会
※プログラムの一部に変更の可能性があります。ご了承下さい。