2018年10月30日
一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム
OGC(AI・ロボット分科会)と会津大学が 「人とロボットの共生」の実現に向けた実証実験を開始
~ 異種複数ロボット間やIoT連携により来訪者を誘導案内 ~
一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム(以下OGC、会長:東京大学須藤修教授)は、公立大学法人会津大学(以下、会津大学)と、ロボット技術、AI、IoTを利活用し「人とロボットの共生」を目指して、2018年11月5日(月)から16日(金)に、会津大学「先端ICTラボ」(以下、LICTiA=リクティア)内で、来訪者の誘導案内を行う実証実験を実施します。
本実証実験は、受付ロボットが来訪者の受付を行い、各フロアにいる誘導ロボットが、センサーやカメラなどのIoTと連携して、安全に来訪者を目的地に誘導するといったユースケースを設定し、異種複数ロボット間やロボットとIoT連携を実現するプラットフォームの機能や有効性を評価するものです。プラットフォームは、IoT・スマートシティ向け基盤ソフトウェア「FIWARE※1」(ファイウェア)をベースに、ロボット開発のデファクトスタンダードの一つである「ROS※2」(Robot Operating System)を連携させたプラットフォームと、ROSをベースに、独自のコンポーネントを追加することによって構築したプラットフォームで比較検証します。
■実証実験イメージ
少子高齢化による労働力不足や過疎化などの社会課題の解決に向けて、サービスロボットの活用に期待が高まり、ロボットを社会全体で積極的に活用していくことが求められています。
本実証実験を通じて、駅や商業施設、公共施設といったさまざまな場所の誘導案内や警備や荷物運搬などの業務で、ロボット活用を促進し、「人とロボットの共生」を実現することで、社会課題の解決に寄与していきます。
■実証実験概要
1.目的
①異種複数ロボット、IoT連携プラットフォームの機能および有効性検証
②異種複数ロボットとIoTセンサーから取得する環境情報が協働するシステムの検証
③ロボットが取得したカメラ画像の取扱いの検証
2.期間
2018年11月5日(月)~16日(金)(土日を除く)10:00~16:00
一般来場者参加日:
2018年11月6日(火)、7日(水)、8日(木)、13日(火)、14日(水)
10:00~16:00
3.場所
会津大学「先端ICTラボ」(LICTiA=リクティア)
4.体制と役割
※1: FIWARE:FI(Future Internet)WARE(次世代インターネット基盤ソフトウェア)。FI-PPPが次世代インターネット技術における欧州の競争力強化と、社会・公共分野のスマートアプリケーション開発を支援するために、開発した基盤ソフトウェア。参考URL:https://www.fiware.org/
※2:ROS(Robot Operating System):ロボット用アプリケーションの作成を支援するオープンソースのライブラリとツール群。参考URL:http://www.ros.org/
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
※公立大学法人会津大学(会津大学)は、ITの専門大学としての特徴を活かし、災害対応などのロボット及びロボット用ソフトウェアの研究開発、ロボットネットワーク・クラウドロボティクスに関する研究開発、ロボット関連ソフトウェアの標準化とソフトウェアライブラリの公開によるロボット技術の普及・人材育成などを推進しています。
※一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム(OGC)は、シチズンセントリックな視点とオープンなクラウド技術により世界最高レベルの電子政府および電子自治体を実現するため、政府機関への提言とその実現にむけた活動を行っております。政府は世界最高水準のIT社会実現をめざすことが成長戦略に役立てるとしており、OGCはこうした政府施策を支援、促進するために専門家から構成される分科会、ワーキンググループを立ち上げて活動を行っています。構成メンバー39社(2018年9月現在)
※AI・ロボット分科会のメンバー企業は以下の通り。
株式会社アジアンリンク、株式会社チェンジ、TIS株式会社、株式会社電通国際情報サービス、日本マイクロソフト株式会社、ロボットスタート株式会社(五十音順)
※本件に関するお問い合わせは以下にお願いいたします。
一般社団法人オープンガバメント・コンソーシアム(OGC)事務局
〒153-0051 東京都目黒区上目黒3-12-24-306ハートウエア21内
info@ogc.or.jp