◆目的
最新のテクノロジーを反映したアーキテクチャとして、マイクロサービスアーキテクチャによるアプリ開発にてサービス統合が API を通して広がりつつある。今までの ESB (エンタープライズ・サービス・バス)に代表されるデータ更新及びデータ連携ではないモデルがモダンなテクノロジーになりつつある。(図 1 参照)
政府が進めているデジタル田園都市国家構想総合戦略の中では、デジタル実装に取り組む地方公共団体を、2024 年度までに 1,000 団体。2027 年度までに 1,500 団体を目指している。その中でデジタル庁では、地域におけるデジタル実装の横展開を加速化していくた
め、民間主導/官庁支援型のデジタル化横展開推進協議会を設立し「“作り込む”ことではなく、よくできたサービスやアプリを“使いこなす”こと」を主目的にして、優良なデジタルサービスの横展開の推進を検討している。
複数の領域・分野に跨る社会課題・地域課題の解決においては、「優良なデジタルサービス間の連携」や「軽量なかたちで、優良なデジタルサービスをマッシュアップしたデジタルサービス創出」「先端的技術を取り入れることによるデジタルサービスの進化」が必要
である。ビジネス・技術の両面においても、優良なデジタルサービスの API 利活用および公開を支援・啓蒙していくことは重要である。
そこで本年度の本分科会では、新たな体制のもと、以下の3つをテーマに掲げて、メンバーで議論し、調査をおこない提言したい。(図2参照)
1:官民のサービス事業者が必要とする API の調査、ビジネスメリットの整理
2:2024 / 4 時点 スマートシティ領域にて公開されている API を活用したデジタルサービス作成の在り方、コンテンツの整備
3:他のコンソーシアムと連携し、「デモアプリケーション」、「教育コンテンツ」、「ガイドライン」をスマートシティ実施地域に教育啓蒙・共同提
◆活動内容
目的の3テーマを実現するために、以下の内容で活動したい。(図3参照)
A:マイクロサービスアーキテクチャに基づくデジタルサービス(デモアプリケーション)の作成、作成に至るまでの勘所やビジネスメリットを、スマートシティなどを通して議論。
B:デジタルサービスの作成、作成に至るプロセスを教育コンテンツ・ガイドライン化し、自治体・官公庁に対して、コンテンツ作成に協力頂いた コンソーシアムとの共同提言
C:「デモアプリケーション」、「教育コンテンツ」、「ガイドライン」をスマートシティ実施地域に教育啓蒙し、全国 47 モデルへの議論。実施地域の API 公開・PR の支援施策議論。
◆スケジュール
4 月~6 月末 :マイクロサービスアーキテクチャの理解(A)
7 月~9 月末 :デモを通したサービスの理解(B)
10 月~12 月末:啓蒙・展開(C)
1 月~3 月末 :啓蒙・展開(C)